独立行政法人国立病院機構指宿医療センター

月アーカイブ: 7月 2011

指宿 菜の花通信(No.21)「医師確保の旅」

この4月以降、九州大学、福岡大学、川崎医科大、長崎大学、久留米大学、大分医科大、佐賀医大、琉球大学の鹿児島県出身医学生との懇談会を、それぞれの大学所在地に出かけて開いてきた。鹿児島県内初期臨床研修病院の紹介を行い、引き続き意見交換を行う、「出前セミナー」と称している。県外医科大学で勉強をしている本県出身医学生を「初期臨床研修」で地元鹿児島にU-ターンをさせることが目的だ。

鹿児島県初期臨床研修連絡協議会が主催している。事務局の鹿児島県庁保健福祉部・地域医療整備課が準備、連絡、場所の設定などを行っている。出かけていくのは本協議会の会長である私、担当課長の中俣先生(自治医大卒)、鹿児島大学病院卒後臨床研修センターの加治先生、瀬戸山先生、それに県庁の事務方などだ。

鹿児島県で初期臨床研修を受ける医師が少ない原因として、研修プログラムの魅力がない、研修条件の整備が遅れているなどの問題点が指摘されてきた。平成21年5月に発足した鹿児島県初期臨床研修連絡協議会はこれらの問題点の地道な改善に取り組んできた。例えば、鹿児島大学病院は臨床研修センターを発足させ、研修医のためのレジデントハウスの建設、研修プログラムの改定を行ってきた。各研修病院も同様な努力を重ねてきている。この2~3年鹿児島県の「初期臨床研修」への取り組みは大きく変わってきている。そのことを宣伝して歩く旅である。

鹿児島県の初期臨床研修医はこの制度が始まった平成16年105名、平成17年、18年87名、その後段々減って平成21年には54名となり、半減してしまった。これに伴い、鹿児島大学病院への入局者も減り、それまで年100名位供給されていた新人医師が40名台とこれまた半減してしまった。地方の医療機関の医師は鹿児島大学病院からの派遣で充足されてきたので、一挙に医師不足が顕在化することになった。ある市立病院は12名いた内科医が現在2名しかいない。

本県の医師不足の主な要因は卒業後新人医師の県外流出にある。それを食い止めるために、県医師会、行政、鹿児島大学病院など臨床研修病院が一体となった努力をしている。この出前セミナーも県庁の方々の実務的な努力、県医師会医師不足対策基金からの財政援助などによって行われている。こんな努力が実を結ぶか、結果は判らない。「そこ迄やらなくとも」と冷めた見方もある、しかし、「やらなきゃ」何も変えられないと思っている。

平成23年7月27日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

当院について 院長あいさつ ロゴマークについて 新病棟のご紹介 病院の理念 病院概要 地域医療支援病院 鹿児島県がん診療指定病院 開放型病院 指宿医療センターヘリポート 臨床研修 地域医療研修センター 情報公開 個人情報ファイル管理簿 文書ファイル管理簿 「情報公開・個人情報保護総合案内所」に関する広報 法令違反に関する外部からの通報手続きについて 節電行動計画 バリアフリー情報 出前講座 絵画展示のご案内 イベントカレンダー DPCデータによる当院の病院指標 平成27年度 病院指標 平成28年度 病院指標 ボランティア募集 新病棟建設工事の進捗状況 医師募集
診療科紹介 消化器科 循環器科 総合診療内科 小児科 外科 泌尿器科 産婦人科 麻酔科 眼科
部門紹介 看護部 看護部の概要 教育体制 看護単位(病棟)の紹介 薬剤科 治験管理室 診療放射線科 研究検査科 栄養管理室 リハビリテーション科 医療安全管理室 地域医療連携室 ひなぎく病児保育室
外来のご案内 外来を受診される方へ 外来案内図 今月の外来担当医師 文書料および予防接種料 セカンドオピニオン 人間ドック 専門外来担当医師・診療時間 物忘れ外来 母乳外来 遺伝カウンセリング外来
入院のご案内 初めて入院される方へ 病棟案内図
コラム 目の前で人が倒れたら? 子どもの病気について 月経困難症について 女性ホルモンと骨粗しょう症について これからママになるみなさんへ たばこの害について
お知らせ アクセス お問い合わせ 採用情報 プライバシーポリシー サイトマップ
独立行政法人国立病院機構指宿医療センター
891-0498 鹿児島県指宿市十二町4145
【電話】
0993-22-2231 【FAX】0993-22-3149(ファックス) 【地域医療連携室FAX】0993-22-2772

Back to top

Copyright © 2013 National Hospital Organization Ibusuki Medical Center All Rights Reserved.

指宿 菜の花通信(No.21)「医師確保の旅」

この4月以降、九州大学、福岡大学、川崎医科大、長崎大学、久留米大学、大分医科大、佐賀医大、琉球大学の鹿児島県出身医学生との懇談会を、それぞれの大学所在地に出かけて開いてきた。鹿児島県内初期臨床研修病院の紹介を行い、引き続き意見交換を行う、「出前セミナー」と称している。県外医科大学で勉強をしている本県出身医学生を「初期臨床研修」で地元鹿児島にU-ターンをさせることが目的だ。

鹿児島県初期臨床研修連絡協議会が主催している。事務局の鹿児島県庁保健福祉部・地域医療整備課が準備、連絡、場所の設定などを行っている。出かけていくのは本協議会の会長である私、担当課長の中俣先生(自治医大卒)、鹿児島大学病院卒後臨床研修センターの加治先生、瀬戸山先生、それに県庁の事務方などだ。

鹿児島県で初期臨床研修を受ける医師が少ない原因として、研修プログラムの魅力がない、研修条件の整備が遅れているなどの問題点が指摘されてきた。平成21年5月に発足した鹿児島県初期臨床研修連絡協議会はこれらの問題点の地道な改善に取り組んできた。例えば、鹿児島大学病院は臨床研修センターを発足させ、研修医のためのレジデントハウスの建設、研修プログラムの改定を行ってきた。各研修病院も同様な努力を重ねてきている。この2~3年鹿児島県の「初期臨床研修」への取り組みは大きく変わってきている。そのことを宣伝して歩く旅である。

鹿児島県の初期臨床研修医はこの制度が始まった平成16年105名、平成17年、18年87名、その後段々減って平成21年には54名となり、半減してしまった。これに伴い、鹿児島大学病院への入局者も減り、それまで年100名位供給されていた新人医師が40名台とこれまた半減してしまった。地方の医療機関の医師は鹿児島大学病院からの派遣で充足されてきたので、一挙に医師不足が顕在化することになった。ある市立病院は12名いた内科医が現在2名しかいない。

本県の医師不足の主な要因は卒業後新人医師の県外流出にある。それを食い止めるために、県医師会、行政、鹿児島大学病院など臨床研修病院が一体となった努力をしている。この出前セミナーも県庁の方々の実務的な努力、県医師会医師不足対策基金からの財政援助などによって行われている。こんな努力が実を結ぶか、結果は判らない。「そこ迄やらなくとも」と冷めた見方もある、しかし、「やらなきゃ」何も変えられないと思っている。

平成23年7月27日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦