独立行政法人国立病院機構指宿医療センター

月アーカイブ: 10月 2014

平成27年度事務職員採用について(終了)

 九州管内(沖縄含む)に置かれる独立行政法人国立病院機構の病院に勤務する事務職員を募集しています。応募希望の方は、添付しているパンフレット、募集要項及び国立病院機構九州グループのホームページをご確認ください。

   ・平成27年度職員採用試験募集要綱

   ・パンフレット(独自採用)

   ・九州グループホームページ : http://www.hosp.go.jp/~kyushu/bosyu.html#jimu

 

指宿 菜の花通信(No.61)「田舎医者の流儀(36)・・・メロンの話」

私は30歳代の頃、メロンを食べるのが苦手であった。今は食べるが、その頃はムカついて食べられなかった。ある時、天文館で飲んでいたら、ある事で少しばかりお世話した方と一緒になった。お礼に食べてくださいと、大きなお皿に山盛りしたメロンが出された。弱ったなと思ったが、好意を無に出来ないので無理やり食べた。一時して、我慢できずにトイレでおう吐した、それでも残りを食べた記憶がある。いつの頃からか、美味しく思うようになったから私の嗜好もいい加減なものだ。

そのメロンの方はもう亡くなっているし、40年位前の話で、もう時効と思うので書く事を許して戴けると思う。その方は、心臓弁膜症があり重症で、心不全発作も何度も起して入院したこともあった。一応、私が主治医になっていた。今の医療水準から考えると、さっさと手術をしてあげると、日常生活も楽に出来る程度であったと思う。しかし、その頃は、心機能の悪い、多弁の手術成績は良くなかった。そんなわけで、ジギタリス、利尿剤の投与で診ていた。

その患者さんが、最近来ないなと思っていたら、刑事が訪ねてきた。「彼はある詐欺事件に関与し、逮捕状が出ている。居場所も特定している、いつでも逮捕出来る状態にある。心臓が悪くて治療中との事だけども、逮捕してもよろしいか」との話であった。私は「悪いことしたら、仕方ないでしょう。逮捕されたら、往診に行きますから連絡下さい」と言った。

数日後、警察から「逮捕・拘留しています。一度診に来ていただけないか」との連絡が入った。かって行ったこともない警察の拘置所に往診に行った。患者は薬をのんでいなかったのだろう。心不全を起こしていた。「刑事さん、これは心不全を起こしている、このままではやばいこともある。病院に引き取りましょう」。

所定の手続きを終え、病院に入院、治療を受け改善した。しかし、弁済も済んでいて、再び収監されることはなかった。後日、担当弁護士の先生が訪ねてみえた。「先生の顔をみに来たのよ。弁護士の僕が出せないのに、若い医者が一言で釈放させた。どんな医者だと思ってきたのよ」と。冗談であったが、その後、この先生とは長い付き合いが始まった。

面倒な事から逃げないで、そのままにまっすぐに事態に対応したから、ご褒美に、メロンが食べられるようになったのであろう。

平成26年10月1日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

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平成27年度事務職員採用について(終了)

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   ・平成27年度職員採用試験募集要綱

   ・パンフレット(独自採用)

   ・九州グループホームページ : http://www.hosp.go.jp/~kyushu/bosyu.html#jimu

 

指宿 菜の花通信(No.61)「田舎医者の流儀(36)・・・メロンの話」

私は30歳代の頃、メロンを食べるのが苦手であった。今は食べるが、その頃はムカついて食べられなかった。ある時、天文館で飲んでいたら、ある事で少しばかりお世話した方と一緒になった。お礼に食べてくださいと、大きなお皿に山盛りしたメロンが出された。弱ったなと思ったが、好意を無に出来ないので無理やり食べた。一時して、我慢できずにトイレでおう吐した、それでも残りを食べた記憶がある。いつの頃からか、美味しく思うようになったから私の嗜好もいい加減なものだ。

そのメロンの方はもう亡くなっているし、40年位前の話で、もう時効と思うので書く事を許して戴けると思う。その方は、心臓弁膜症があり重症で、心不全発作も何度も起して入院したこともあった。一応、私が主治医になっていた。今の医療水準から考えると、さっさと手術をしてあげると、日常生活も楽に出来る程度であったと思う。しかし、その頃は、心機能の悪い、多弁の手術成績は良くなかった。そんなわけで、ジギタリス、利尿剤の投与で診ていた。

その患者さんが、最近来ないなと思っていたら、刑事が訪ねてきた。「彼はある詐欺事件に関与し、逮捕状が出ている。居場所も特定している、いつでも逮捕出来る状態にある。心臓が悪くて治療中との事だけども、逮捕してもよろしいか」との話であった。私は「悪いことしたら、仕方ないでしょう。逮捕されたら、往診に行きますから連絡下さい」と言った。

数日後、警察から「逮捕・拘留しています。一度診に来ていただけないか」との連絡が入った。かって行ったこともない警察の拘置所に往診に行った。患者は薬をのんでいなかったのだろう。心不全を起こしていた。「刑事さん、これは心不全を起こしている、このままではやばいこともある。病院に引き取りましょう」。

所定の手続きを終え、病院に入院、治療を受け改善した。しかし、弁済も済んでいて、再び収監されることはなかった。後日、担当弁護士の先生が訪ねてみえた。「先生の顔をみに来たのよ。弁護士の僕が出せないのに、若い医者が一言で釈放させた。どんな医者だと思ってきたのよ」と。冗談であったが、その後、この先生とは長い付き合いが始まった。

面倒な事から逃げないで、そのままにまっすぐに事態に対応したから、ご褒美に、メロンが食べられるようになったのであろう。

平成26年10月1日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦