独立行政法人国立病院機構指宿医療センター

月アーカイブ: 7月 2015

脳血管内科・神経内科の外来診療一時休診について

 脳血管内科・神経内科の外来診療につきましては7月27日より再び、一時休診となっております。

 専門性の高い診療科での診療を希望の患者さんへは市内の神経内科専門医をご紹介いたします。

 また、当院での診療を希望される患者さんは、当分の間、総合診療内科で対応いたします。外来での混乱も予想されます。

なにかございましたら遠慮無く内科窓口へご相談下さい。

 大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、御理解のほどよろしくお願い致します。

 なお、救急患者に対しては、今までどおり対応いたします。

   平成27年7月27日  独立行政法人国立病院機構指宿医療センター 院長   田中 康博

掲示神経内科

指宿メッセージ No.05 特別なものさし

 現行の診療報酬について同じものさしで評価されることに疑問あり
指宿医療センターは地域の救急医療、成育医療(産科、小児科)、がん医療を中心に地域中核病院として24時間体制で運営している。改革が進み、今は胸を張って「役立つ病院」になってきたと思っている。 8年間、スタッフに無理強いしてきたかもしれないが、皆さんの頑張りは立派。地域医療が元気であることを証明している。一番喜んでくれているのは住民の方々で、皆さんの声を聴くと今後ももっと頑張ろうという気持ちを掻き立てる。

 ところが、地域中核病院の頑張りを正しく評価されているかは疑問である。日本では救命救急センター以外で救急医療に取り組む病院(主に二次救急)は経営困難が原因で減少傾向にある。費用対効果の悪い地域ではなおのこと分が悪い。都市部、田舎に関係なく公平(どんな公平?)に判断する同じものさしで測るからである。今の診療報酬では人件費、材料費のかさむ医療を続けることははっきり言って苦しい。
 我々のやっていることは時代に逆行する医療かもしれないが、「どんな患者さんもまずは診る」という本来の医療の形がそこにはある。別の視点で特別なものさしを使ってきちんと評価してもらいたいものだ。
 地域で救急医療を真面目にやっている所こそ我々の気持ちを理解でき、「このままではやってられない」とぼやいている人もいるかもしれない。

 地域中核病院は自分の専門も生かしつつ、総合的な医療がもとめられる。自動的に今流行(はやり)の総合診療科そのものである。総合診療科を目指す人は、単なる資格としての専門医を目指すのではなく、総合的に見ないと医療難民になりかねない人たちがいる事を肌で感じ、全人的に診ようという意識を培ってもらいたい。「病で無く、病を患っている人を診る医療」を追究したい仲間がいたら一緒にやってみないか。
 我々の医療がいかに重要かを証明し、特別な「地域救急医療専用ものさし」を作るように声を上げてみないか。

平成27年7月14日

 国立病院機構指宿医療センター 院長
 田 中 康 博

指宿 菜の花通信(No.70)「田舎医者の流儀(45)・・・辺縁系」

ウチの孫殿は現在、3歳半である。合うと「ジジ、トミカが欲しい」「かんかんかん(踏切の遮断機)が見たい」などなど、彼の頭に浮かぶ欲求をただただぶつけてくる。未だ、脳の辺縁系しか発達していないので、彼の要求は本能の命じるままである。

現代社会は、欲しいものが即座に手に入る方向に「進化」させてきた。コンビニ行けば、食べ物も即座に手に入る。少し金目の張るものでも、カードがあればすぐ手に入る。現金が必要なら、サラ金で借りることも出来る。車や家・土地など高価なものは、ローンを組んで現物をすぐ手にすることが出来る。何でも、欲しいものが即座に手に入る社会が形成されている。

酷なことに、もともと返済能力が疑われる人にも特別なローン(サブムライムローン)を組んで貸し付けた。ノーベル賞を取った学者さんも、このインチキな仕組み作りに関わったと言う。その結果はリーマンショックが起こり、貧しい「消費者」は家も取られ、借金だけが残った。

こうした現代社会をポール・ロバーツは「無論、今日のように社会全体がまるで利己的な個人のように振る舞うことも予測できなかった。かつては、個人が手っ取り早く利益を手に入れようとしても、政府やメディア、学術界、企業などの組織がそれを抑えてきた。しかし、いまではまさにこれらの組織が、同様の利益の追求に走っている。あらゆる分野において、大小さまざまな規模で、私たちの社会は、たとえ、結果がどうなろうとも「いますぐに欲しい」社会になりつつある。すなわち、「インパルス•ソサエテイ(衝動に支配される社会)」となりつつあるのだ」と分析する。(「衝動」に支配される世界」ポール・ロバーツ著 神保哲生訳)

現在、ギリシャの財政破綻が大きな話題になっている。借金が多いのに、粉飾決算でごまかしながら国を運営してきた。それが表に出て、EUが32兆円も出して、再建に取り組んできた。しかし、返済計画を実行したら、国民は更なる窮乏に陥った。人ごとではない、我が国も一千兆円以上の借金を持っている。子や孫の時代に借金をつけ回ししようとしている。

今すぐの欲望を満たそうとしても、将来にそのツケが回ってくる、当たり前のことである。ヒトは他の動物と違って「前頭葉」が十分に発達し、長期的な見通しを持つことが出来る。今の自分達が良ければよいという「辺縁系的」思考では、この時代を未来に繋げていくことは出来ない、かけがえのない地球という星の未来も見えてこない。

平成27年7月14日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

当院について 院長あいさつ ロゴマークについて 新病棟のご紹介 病院の理念 病院概要 地域医療支援病院 鹿児島県がん診療指定病院 開放型病院 指宿医療センターヘリポート 臨床研修 地域医療研修センター 情報公開 個人情報ファイル管理簿 文書ファイル管理簿 「情報公開・個人情報保護総合案内所」に関する広報 法令違反に関する外部からの通報手続きについて 節電行動計画 バリアフリー情報 出前講座 絵画展示のご案内 イベントカレンダー DPCデータによる当院の病院指標 平成27年度 病院指標 平成28年度 病院指標 ボランティア募集 新病棟建設工事の進捗状況 医師募集
診療科紹介 消化器科 循環器科 総合診療内科 小児科 外科 泌尿器科 産婦人科 麻酔科 眼科
部門紹介 看護部 看護部の概要 教育体制 看護単位(病棟)の紹介 薬剤科 治験管理室 診療放射線科 研究検査科 栄養管理室 リハビリテーション科 医療安全管理室 地域医療連携室 ひなぎく病児保育室
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入院のご案内 初めて入院される方へ 病棟案内図
コラム 目の前で人が倒れたら? 子どもの病気について 月経困難症について 女性ホルモンと骨粗しょう症について これからママになるみなさんへ たばこの害について
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0993-22-2231 【FAX】0993-22-3149(ファックス) 【地域医療連携室FAX】0993-22-2772

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脳血管内科・神経内科の外来診療一時休診について

 脳血管内科・神経内科の外来診療につきましては7月27日より再び、一時休診となっております。

 専門性の高い診療科での診療を希望の患者さんへは市内の神経内科専門医をご紹介いたします。

 また、当院での診療を希望される患者さんは、当分の間、総合診療内科で対応いたします。外来での混乱も予想されます。

なにかございましたら遠慮無く内科窓口へご相談下さい。

 大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、御理解のほどよろしくお願い致します。

 なお、救急患者に対しては、今までどおり対応いたします。

   平成27年7月27日  独立行政法人国立病院機構指宿医療センター 院長   田中 康博

掲示神経内科

指宿メッセージ No.05 特別なものさし

 現行の診療報酬について同じものさしで評価されることに疑問あり
指宿医療センターは地域の救急医療、成育医療(産科、小児科)、がん医療を中心に地域中核病院として24時間体制で運営している。改革が進み、今は胸を張って「役立つ病院」になってきたと思っている。 8年間、スタッフに無理強いしてきたかもしれないが、皆さんの頑張りは立派。地域医療が元気であることを証明している。一番喜んでくれているのは住民の方々で、皆さんの声を聴くと今後ももっと頑張ろうという気持ちを掻き立てる。

 ところが、地域中核病院の頑張りを正しく評価されているかは疑問である。日本では救命救急センター以外で救急医療に取り組む病院(主に二次救急)は経営困難が原因で減少傾向にある。費用対効果の悪い地域ではなおのこと分が悪い。都市部、田舎に関係なく公平(どんな公平?)に判断する同じものさしで測るからである。今の診療報酬では人件費、材料費のかさむ医療を続けることははっきり言って苦しい。
 我々のやっていることは時代に逆行する医療かもしれないが、「どんな患者さんもまずは診る」という本来の医療の形がそこにはある。別の視点で特別なものさしを使ってきちんと評価してもらいたいものだ。
 地域で救急医療を真面目にやっている所こそ我々の気持ちを理解でき、「このままではやってられない」とぼやいている人もいるかもしれない。

 地域中核病院は自分の専門も生かしつつ、総合的な医療がもとめられる。自動的に今流行(はやり)の総合診療科そのものである。総合診療科を目指す人は、単なる資格としての専門医を目指すのではなく、総合的に見ないと医療難民になりかねない人たちがいる事を肌で感じ、全人的に診ようという意識を培ってもらいたい。「病で無く、病を患っている人を診る医療」を追究したい仲間がいたら一緒にやってみないか。
 我々の医療がいかに重要かを証明し、特別な「地域救急医療専用ものさし」を作るように声を上げてみないか。

平成27年7月14日

 国立病院機構指宿医療センター 院長
 田 中 康 博

指宿 菜の花通信(No.70)「田舎医者の流儀(45)・・・辺縁系」

ウチの孫殿は現在、3歳半である。合うと「ジジ、トミカが欲しい」「かんかんかん(踏切の遮断機)が見たい」などなど、彼の頭に浮かぶ欲求をただただぶつけてくる。未だ、脳の辺縁系しか発達していないので、彼の要求は本能の命じるままである。

現代社会は、欲しいものが即座に手に入る方向に「進化」させてきた。コンビニ行けば、食べ物も即座に手に入る。少し金目の張るものでも、カードがあればすぐ手に入る。現金が必要なら、サラ金で借りることも出来る。車や家・土地など高価なものは、ローンを組んで現物をすぐ手にすることが出来る。何でも、欲しいものが即座に手に入る社会が形成されている。

酷なことに、もともと返済能力が疑われる人にも特別なローン(サブムライムローン)を組んで貸し付けた。ノーベル賞を取った学者さんも、このインチキな仕組み作りに関わったと言う。その結果はリーマンショックが起こり、貧しい「消費者」は家も取られ、借金だけが残った。

こうした現代社会をポール・ロバーツは「無論、今日のように社会全体がまるで利己的な個人のように振る舞うことも予測できなかった。かつては、個人が手っ取り早く利益を手に入れようとしても、政府やメディア、学術界、企業などの組織がそれを抑えてきた。しかし、いまではまさにこれらの組織が、同様の利益の追求に走っている。あらゆる分野において、大小さまざまな規模で、私たちの社会は、たとえ、結果がどうなろうとも「いますぐに欲しい」社会になりつつある。すなわち、「インパルス•ソサエテイ(衝動に支配される社会)」となりつつあるのだ」と分析する。(「衝動」に支配される世界」ポール・ロバーツ著 神保哲生訳)

現在、ギリシャの財政破綻が大きな話題になっている。借金が多いのに、粉飾決算でごまかしながら国を運営してきた。それが表に出て、EUが32兆円も出して、再建に取り組んできた。しかし、返済計画を実行したら、国民は更なる窮乏に陥った。人ごとではない、我が国も一千兆円以上の借金を持っている。子や孫の時代に借金をつけ回ししようとしている。

今すぐの欲望を満たそうとしても、将来にそのツケが回ってくる、当たり前のことである。ヒトは他の動物と違って「前頭葉」が十分に発達し、長期的な見通しを持つことが出来る。今の自分達が良ければよいという「辺縁系的」思考では、この時代を未来に繋げていくことは出来ない、かけがえのない地球という星の未来も見えてこない。

平成27年7月14日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦