独立行政法人国立病院機構指宿医療センター

月アーカイブ: 6月 2016

指宿 菜の花通信(No.84)「田舎医者の流儀(59)・・・謙譲の謙」

 先日、出身医局の開講記念会があった。事前に電話があり、私が「厚生大臣表彰」を受けた事をお披露目したい、その時、一言あいさつして欲しとの事であった。そこで、挨拶内容を考えた。

 「祝って頂き、ありがとうございます。賞には似合わない人だと思われるかもしれませんが、本人も自覚しておりますのでご容赦願いたい。そもそもこの大臣表彰は国民健康保険(国保)の審査委員を28年務めたことに対してのもので、通常は15年以上務めた人が表彰され、私の場合は28年でやっと頂いたというわけです。別に厚労省があいつは気に食わないと、意地悪したわけではありません、国家公務員には適用しない規則があったようで、それが見直され表彰されることになったようです」

 「表彰を頂くというのはご苦労様でした、もう引退されても宜しいですよ、という事ではないかと考えました。そこで、3月国保、介護の審査委員を辞め、他の公的仕事もけじめを付けようと、4月鹿児島大学経営委員、6月鹿児島県医師会理事も辞めました。こちらは自らの意思で辞めたつもりだが、あるいは喜ばれたかもしれない。更に、残った公的仕事も順次辞めようと思っている」

 「・・・隠居をするとか言うが、そんなに全部辞めてしまって何をするの、惚けてしまうよ・・・と周りが心配してくれる。そうかもしれない、しかし、あと生きてもせいぜい10年位、心の命じるままに穏やかに暮らそうと思っている。それにはそれなりの道具立てが必要なので、農園を作って、小屋を建てて、そこで自然の声を聞きながら暮らそうと考えている」

 「それをどこに作るかと考え、調べた。いろいろな場所を見て廻ったが、ある土地に目を付けて交渉を始めた。その土地は原野になっていて、200坪位譲ってもらえないかと不動産屋さんに交渉してもらった。地主さんは92歳の頭のしっかりした方で、不動産屋さんに・・・その人(私のこと)はいくつな。 72なあ。 まあ、あと10年位の事やなー、そんなら、買わんでよか、自由に使こやい(使いなさい)、ただ、あまり堅固な建物は作らないで欲しいな・・・と」

 「残された人生を心の命じるままに、我を無くして生きていけたらよろしいと思うが、凡人にはなかなか難しい。かつて、その方法を問われた儒学者中根東里は・・・あるいは、謙ということかもしれません。彼を先にし、我を後にする心。この心でいけば、我を無みして、仁に近づけるかもしれない・・・と云う(無私の日本人、中根東里  磯田道史  文芸春秋)」。そんな主旨の挨拶をした。

平成28年6月29日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

7月マタニティーヨガ教室開催のお知らせ

指宿医療センターでは、指宿市のご協力のもと、当院通院中の妊婦さんを対象としたヨガ教室を開催いたしております。 ヨガの呼吸法、リラックス法には妊娠中の体調不良の改善効果、お産が楽になる効果があります。また妊娠中の運動不足やストレス解消にも役立ちます。どの妊娠週数でも参加可能ですので、多数のご参加をお待ちしております。

日 時: 平成28年7月27日(水)15時~(1時間程度)

場 所: 指宿医療センター リハビリテーション室

講 師: 前田 ことみ 先生 (指宿市役所)

参加費: 無料

平成28年度マタニティ-ヨガ教室日程

※参加ご希望の妊婦さんは産婦人科外来で申し込みを行ってください。

※水分補給のための飲料水、保温や動作時の補助具として用いるハーフケットをご持参ください。

国立病院機構指宿医療センター 産婦人科

℡:0993-22-2231(代表)

↓ご参照ください 「マタニティーヨガ教室のページへ

指宿 菜の花通信(No.83)「田舎医者の流儀(58)・・・公(おおやけ)」

いわゆる「パナマ文書」が公表され、金持ち連中の税金逃れの一端が表に出た。国のリーダー及びその取り巻きの名前がぞろぞろ出てくる。国民には厳しさを求め、自ら及びその周辺には利権を許す、なんとも様にならない。政治家の皆さんの政党交付金という税金の使い方にも呆れる。末端の公務員は、一円たりとも意味不明の出費は出来ない。汽車に乗っても、自動改札からは出ずに、駅員さんの方にまわって切符をもらい、出張した証拠品として持ち帰る。そんな税金の使い方をしている現場からみると、政治家の皆さんの税金の使い様は理解できない。

愛読する今野敏の警察小説は、キャリアーで警察署長竜崎の活躍を描く。この夫婦の会話。

・・・ふと、竜崎は邦彦(竜崎の息子、受験生)のことを思い出した。試験場で倒れて救急車で運ばれたと聞いたのが、はるか昔のことのようだ。だが、実際には、8時間ほど前の出来事だった。 再び携帯電話を取り出して、妻の冴子にかけた。
「お父さん、事件、解決したようね?」
「どうして知ってる?」
「ニュース速報が流れたわ」
「そうか。邦彦の具合はどうだ?」
「寝てる。熱は下がりつつあるようね」
「被疑者は確保したが、まだいろいろとやることがある。いつ帰れるかわからない」
「わかってるわ」
「明日、試験を受けるかどうかは、邦彦の判断に任せる」
「はい」
「できるだけ早く帰る」
余計な心配しないで。国の仕事をおろそかにしちゃだめよ
「わかっている。また連絡する」 竜崎は電話を切った。・・・
(宰 領一隠蔽捜査5―今野敏 新潮文庫)

この警察署長さんは東大出のキャリアー、いくつかのトラブルに巻き込まれ、出世の路線から外れている。しかし、一切の利権・特権を拒否、本来の警察任務を果たそうとする。更に、それを支える奥さんは、二言目には「家のことは任せて、国の仕事をしてらっしゃい」と言う。夫の地位の高さを一切利用しない、そんなことをさせない「圧力」を醸し出す。この奥さんに支えられ、小説上の竜崎署長の活躍が続く、ファンとして拍手・喝采しながら、自らへの戒めとする。

平成28年6月14日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

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指宿 菜の花通信(No.84)「田舎医者の流儀(59)・・・謙譲の謙」

 先日、出身医局の開講記念会があった。事前に電話があり、私が「厚生大臣表彰」を受けた事をお披露目したい、その時、一言あいさつして欲しとの事であった。そこで、挨拶内容を考えた。

 「祝って頂き、ありがとうございます。賞には似合わない人だと思われるかもしれませんが、本人も自覚しておりますのでご容赦願いたい。そもそもこの大臣表彰は国民健康保険(国保)の審査委員を28年務めたことに対してのもので、通常は15年以上務めた人が表彰され、私の場合は28年でやっと頂いたというわけです。別に厚労省があいつは気に食わないと、意地悪したわけではありません、国家公務員には適用しない規則があったようで、それが見直され表彰されることになったようです」

 「表彰を頂くというのはご苦労様でした、もう引退されても宜しいですよ、という事ではないかと考えました。そこで、3月国保、介護の審査委員を辞め、他の公的仕事もけじめを付けようと、4月鹿児島大学経営委員、6月鹿児島県医師会理事も辞めました。こちらは自らの意思で辞めたつもりだが、あるいは喜ばれたかもしれない。更に、残った公的仕事も順次辞めようと思っている」

 「・・・隠居をするとか言うが、そんなに全部辞めてしまって何をするの、惚けてしまうよ・・・と周りが心配してくれる。そうかもしれない、しかし、あと生きてもせいぜい10年位、心の命じるままに穏やかに暮らそうと思っている。それにはそれなりの道具立てが必要なので、農園を作って、小屋を建てて、そこで自然の声を聞きながら暮らそうと考えている」

 「それをどこに作るかと考え、調べた。いろいろな場所を見て廻ったが、ある土地に目を付けて交渉を始めた。その土地は原野になっていて、200坪位譲ってもらえないかと不動産屋さんに交渉してもらった。地主さんは92歳の頭のしっかりした方で、不動産屋さんに・・・その人(私のこと)はいくつな。 72なあ。 まあ、あと10年位の事やなー、そんなら、買わんでよか、自由に使こやい(使いなさい)、ただ、あまり堅固な建物は作らないで欲しいな・・・と」

 「残された人生を心の命じるままに、我を無くして生きていけたらよろしいと思うが、凡人にはなかなか難しい。かつて、その方法を問われた儒学者中根東里は・・・あるいは、謙ということかもしれません。彼を先にし、我を後にする心。この心でいけば、我を無みして、仁に近づけるかもしれない・・・と云う(無私の日本人、中根東里  磯田道史  文芸春秋)」。そんな主旨の挨拶をした。

平成28年6月29日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

『新人看護師研修』『インターンシップ研修』レポート

依頼分 ひよこ通信 平成28年度_6月

7月マタニティーヨガ教室開催のお知らせ

指宿医療センターでは、指宿市のご協力のもと、当院通院中の妊婦さんを対象としたヨガ教室を開催いたしております。 ヨガの呼吸法、リラックス法には妊娠中の体調不良の改善効果、お産が楽になる効果があります。また妊娠中の運動不足やストレス解消にも役立ちます。どの妊娠週数でも参加可能ですので、多数のご参加をお待ちしております。

日 時: 平成28年7月27日(水)15時~(1時間程度)

場 所: 指宿医療センター リハビリテーション室

講 師: 前田 ことみ 先生 (指宿市役所)

参加費: 無料

平成28年度マタニティ-ヨガ教室日程

※参加ご希望の妊婦さんは産婦人科外来で申し込みを行ってください。

※水分補給のための飲料水、保温や動作時の補助具として用いるハーフケットをご持参ください。

国立病院機構指宿医療センター 産婦人科

℡:0993-22-2231(代表)

↓ご参照ください 「マタニティーヨガ教室のページへ

指宿 菜の花通信(No.83)「田舎医者の流儀(58)・・・公(おおやけ)」

いわゆる「パナマ文書」が公表され、金持ち連中の税金逃れの一端が表に出た。国のリーダー及びその取り巻きの名前がぞろぞろ出てくる。国民には厳しさを求め、自ら及びその周辺には利権を許す、なんとも様にならない。政治家の皆さんの政党交付金という税金の使い方にも呆れる。末端の公務員は、一円たりとも意味不明の出費は出来ない。汽車に乗っても、自動改札からは出ずに、駅員さんの方にまわって切符をもらい、出張した証拠品として持ち帰る。そんな税金の使い方をしている現場からみると、政治家の皆さんの税金の使い様は理解できない。

愛読する今野敏の警察小説は、キャリアーで警察署長竜崎の活躍を描く。この夫婦の会話。

・・・ふと、竜崎は邦彦(竜崎の息子、受験生)のことを思い出した。試験場で倒れて救急車で運ばれたと聞いたのが、はるか昔のことのようだ。だが、実際には、8時間ほど前の出来事だった。 再び携帯電話を取り出して、妻の冴子にかけた。
「お父さん、事件、解決したようね?」
「どうして知ってる?」
「ニュース速報が流れたわ」
「そうか。邦彦の具合はどうだ?」
「寝てる。熱は下がりつつあるようね」
「被疑者は確保したが、まだいろいろとやることがある。いつ帰れるかわからない」
「わかってるわ」
「明日、試験を受けるかどうかは、邦彦の判断に任せる」
「はい」
「できるだけ早く帰る」
余計な心配しないで。国の仕事をおろそかにしちゃだめよ
「わかっている。また連絡する」 竜崎は電話を切った。・・・
(宰 領一隠蔽捜査5―今野敏 新潮文庫)

この警察署長さんは東大出のキャリアー、いくつかのトラブルに巻き込まれ、出世の路線から外れている。しかし、一切の利権・特権を拒否、本来の警察任務を果たそうとする。更に、それを支える奥さんは、二言目には「家のことは任せて、国の仕事をしてらっしゃい」と言う。夫の地位の高さを一切利用しない、そんなことをさせない「圧力」を醸し出す。この奥さんに支えられ、小説上の竜崎署長の活躍が続く、ファンとして拍手・喝采しながら、自らへの戒めとする。

平成28年6月14日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

「フィジカルアセスメント研修」が終わりました。

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