独立行政法人国立病院機構指宿医療センター

月アーカイブ: 9月 2017

指宿 菜の花通信(No.100)「田舎医者の流儀(75)・・・100号となりました」

 指宿「菜の花通信」は、平成21年10月に第1号を出しました。私が総合内科医(非常勤、週3日)として赴任した年(平成21年4月)、当時の田中院長にお願いをして病院のHPに乗っけて頂いたものです。それから、約8年で100号に到達しました、大体月一回位の心積もりでしたので、あまり怠けないでやってきたようです。

 

 私はこの年から、二つの新しい仕事を始めました。医者としてはそれまで循環器病の患者さんしか診ていませんでしたが、総合内科を担当するようになりました。もう一つは鹿児島県の初期臨床研修医の確保の仕事です。二つとも容易ではなかったので、真剣に向き合わざるを得ませんでした。しかし、新しい分野なので私にとっては日々新しい発見があり、それをネタに雑文を書き続けたとも言えます。

 

 総合内科にはいろいろの訴えの患者さんがみえます。その訴えに耳を澄まして聴いていると、思わぬ病気に巡り合えます。東南アジアを一年間旅行した青年が一日一回高熱を出すと来院、結果的には「マラリア」でした。その後、なんで「マラリア」という病気を考えたのかと云われましたが、彼の生活、行動に耳を傾けたら、その診断にたどり着いたという事です。「ガイドライン」も大事ですが、向き合って話をよく聞く事が前提になるように思います。

 初期研修医確保の仕事も、最初はなかなか思うような結果が出ませんでした。本県の半減した研修医をどうしたら回復できるのか、呻吟する日々でした。事務局を担当する県庁の面々(地域医療整備課)が発案し、「出前セミナー」と称して本県出身の医学生に直接話をしに行く事を始めました。東京、名古屋、高知、福岡、沖縄などに出かけて、飯を食いながら鹿児島県の研修病院の宣伝をして歩きました。直接会って話をするのは大変効果的で、そんな努力が実って、今年は109名が本県で研修することになり、この制度が始まる前の数にやっと復帰できました。

 それにしても、最近の「北朝鮮」の核、ミサイル開発は留まる事を知りません。多くの有為の人材がそれにかかわらされています。わが国もかつて細菌学者が「細菌爆弾」の開発に動員され、忌まわしい人体実験までやらされました。その時代、国策に反する事は許されず、「反戦主義者なること通告申上げます」と言った結核医・結核菌の研究者 末永敏事は捕えられ、不遇のうちに終戦前に亡くなっています(森永玲著『反戦主義者なること通告申上げます』花伝社、2017年)。有為の人材が人の幸せのために、その能力を発揮することを許されない社会は悲しいと思います。

 

平成29年9月27日

国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

平成29年9月12日(火)開催 指宿症例検討会レポート

 平成29年9月12日(火)、当院地域医療研修センターにて、平成29年度第2回 指宿症例検討会を開催しました。当日は地域の医療関係者の皆様、および当院職員の計65名の参加がありました。

 今回の症例検討会では、当院外科 原口尚士医長より「PTX+Ramucirumab併用療法が著効した胃癌術後再々発の1例」について、実際のCT画像や内視鏡の画像を交えながら、治療の経過を解説致しました。

講演資料はこちら

PTX+Ramucirumab併用療法が著効した胃癌術後再々発の1例(外科 原口、宮薗)
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指宿 菜の花通信(No.100)「田舎医者の流儀(75)・・・100号となりました」

 指宿「菜の花通信」は、平成21年10月に第1号を出しました。私が総合内科医(非常勤、週3日)として赴任した年(平成21年4月)、当時の田中院長にお願いをして病院のHPに乗っけて頂いたものです。それから、約8年で100号に到達しました、大体月一回位の心積もりでしたので、あまり怠けないでやってきたようです。

 

 私はこの年から、二つの新しい仕事を始めました。医者としてはそれまで循環器病の患者さんしか診ていませんでしたが、総合内科を担当するようになりました。もう一つは鹿児島県の初期臨床研修医の確保の仕事です。二つとも容易ではなかったので、真剣に向き合わざるを得ませんでした。しかし、新しい分野なので私にとっては日々新しい発見があり、それをネタに雑文を書き続けたとも言えます。

 

 総合内科にはいろいろの訴えの患者さんがみえます。その訴えに耳を澄まして聴いていると、思わぬ病気に巡り合えます。東南アジアを一年間旅行した青年が一日一回高熱を出すと来院、結果的には「マラリア」でした。その後、なんで「マラリア」という病気を考えたのかと云われましたが、彼の生活、行動に耳を傾けたら、その診断にたどり着いたという事です。「ガイドライン」も大事ですが、向き合って話をよく聞く事が前提になるように思います。

 初期研修医確保の仕事も、最初はなかなか思うような結果が出ませんでした。本県の半減した研修医をどうしたら回復できるのか、呻吟する日々でした。事務局を担当する県庁の面々(地域医療整備課)が発案し、「出前セミナー」と称して本県出身の医学生に直接話をしに行く事を始めました。東京、名古屋、高知、福岡、沖縄などに出かけて、飯を食いながら鹿児島県の研修病院の宣伝をして歩きました。直接会って話をするのは大変効果的で、そんな努力が実って、今年は109名が本県で研修することになり、この制度が始まる前の数にやっと復帰できました。

 それにしても、最近の「北朝鮮」の核、ミサイル開発は留まる事を知りません。多くの有為の人材がそれにかかわらされています。わが国もかつて細菌学者が「細菌爆弾」の開発に動員され、忌まわしい人体実験までやらされました。その時代、国策に反する事は許されず、「反戦主義者なること通告申上げます」と言った結核医・結核菌の研究者 末永敏事は捕えられ、不遇のうちに終戦前に亡くなっています(森永玲著『反戦主義者なること通告申上げます』花伝社、2017年)。有為の人材が人の幸せのために、その能力を発揮することを許されない社会は悲しいと思います。

 

平成29年9月27日

国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

平成29年9月12日(火)開催 指宿症例検討会レポート

 平成29年9月12日(火)、当院地域医療研修センターにて、平成29年度第2回 指宿症例検討会を開催しました。当日は地域の医療関係者の皆様、および当院職員の計65名の参加がありました。

 今回の症例検討会では、当院外科 原口尚士医長より「PTX+Ramucirumab併用療法が著効した胃癌術後再々発の1例」について、実際のCT画像や内視鏡の画像を交えながら、治療の経過を解説致しました。

講演資料はこちら

PTX+Ramucirumab併用療法が著効した胃癌術後再々発の1例(外科 原口、宮薗)

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