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指宿 菜の花 通信(No252) 田舎医者の流儀(227)・・・・久しぶりの東京

 先週末、東京在住の一番上の姉が手術を受けたので見舞いに行った。鹿児島空港行のバスに乗ったら料金が1400円で以前に比べて200円上がっていた。羽田からモノレールとJRを乗り継ぎの新橋まで行き、宿泊ホテルに着いた。チェックインは午後3時からになっていた、並んで順番を待った。多くの人が並んでいたが人手不足なのだろう、時間が来るまで待たされた。

 姉と姪の3人で食事することになっていたので、会場の新小岩まで移動した。姉は90歳になるけど元気にしていた、手術後の経過も良さそうだ。息子と2人暮らしだが、家事は全部自分でやると言っていた。ボケもそれほどなく、今のところ普通に暮らしているようだ。

 食事も終わり、新橋に午後7時半頃には帰り着いた。コロナ後行っていなかった赤坂のコーヒー屋に行ってみようと思い立った。50年近く通った店で久しぶりにそこでしか飲めない「浅入りモカ」を頂こうと思って訪れた、残念ながら看板は残っていたが入り口が閉まっていた。閉店したようだ。赤坂東急ホテルの前からタクシーに乗ろうと思い、移動したらホテルは真っ暗で営業していなかった。赤坂見附の駅前が暗くなって、いつもの景色ではなかった。タクシーの運転手さんが言うには改築のために閉鎖になっているという。それでも赤坂は若い人であふれ、賑わっていた。

 翌朝、朝飯を食べようと洋食のレストランに入った。ホテルでの朝飯は殆ど和食を頂くことが多いがその日の昼飯は娘夫婦と食事することにしていて、和食の店だと聞いていたので朝食は洋食にした。大体8割位の席が詰まっていたがそのうち7割は外人さんであった。円安もあって外人観光客が多いと報じられているがそれを実感した。人手不足なのであろうか、食事の出てくる順番がジュースやサラダ、パンが後になり、隣の外人さん夫婦もいらだっている様子が見られた。

 翌日、娘夫婦がホテルまで迎えに来てくれた。皇居が目の前に見えるレストランで昼食を頂いた。皇居を眺めながら、愛子さんが立派に育っておられるし、日本の半数を占める女性の象徴として、女性天皇の誕生も良いなと思ったりした。

 羽田空港が広くなったのか、目的場所への移動が遠く感じられた。こちらが年を取りそう、感じているのかもしれない。一泊二泊の東京行きであったが、正直疲れたなと言うのが実感だ。

令和6年4月247日

国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦