独立行政法人国立病院機構指宿医療センター

指宿メッセージ No.13 新病棟建設中

2016年10月5日(水) 指宿メッセージ

 新病棟の基礎工事が終わり、本体の鉄骨が組み上げられていく。40数年ぶりの新しい病棟が眼前に現れると、心躍る気持ちである。建設現場は何時間見ていても飽きない。一方、平成29年5月からの新病棟運営に目をやるとかなり厳しい現実に引き戻される。今まで何度も乗り越えてきたことだし、「どうにかなる、どうにかする」と自分自身を奮い立たせる。

 許可病床は271床(実際は143床で運用)有るが、新病棟は158床の急性期病棟(7:1看護)で開始する予定。現在、新入院患者数は毎年増加し、変動はあるが260から300名/月に達し、一方、在院日数が11-13日とかなり短縮した。患者さんの出入りが激しく、病棟は益々忙しくなってしまった。

 この状況を考えると7:1看護はぜひとも死守したい所であるが、今年度より7:1を維持するための看護必要度が15%から25%と引き上げられた。1.67倍の引き上げは、田舎にとってどんなに大変なハードルか、解ってもらえるだろうか。どうにか7-9月はクリアできたが、維持するのも四苦八苦である。

 都市では急増する高齢者に対する医療や介護にどう対応するかが問題になっている。平たく言えば、急増する患者さんに対し「医療・介護施設をどれほど増やし、スタッフをいかに多く集めるか」。一方、田舎では、費用対効果を考慮しながら「どの医療施設を無くし、どこを残すか」というようにまるでサバイバルゲームのようだ。この真逆の現実こそが最大の医療問題である。地域医療構想で各地域独自の方策をとるべきと言っているが、田舎の中には不可逆的なところも有り、ちょっと遅かった感がある・・・・・・・。

 でも我々はチャレンジする。

平成28年10月4日

 国立病院機構指宿医療センター 院長
 田 中 康 博

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