独立行政法人国立病院機構指宿医療センター

月アーカイブ: 5月 2015

当院で里帰り出産を希望される患者様へ

当院で里帰り出産を希望される妊婦さんは、遅くとも妊娠35週までには当科外来を受診されますようお願いいたします。

受診される前に産婦人科外来にお電話(代表:0993-22-2231)いただき、受診の予約をおとりください。受診予約の受付時間は月曜日~金曜日の14時~16時です。

はじめて当科を受診される際には、かかりつけ医からの診療情報提供書(紹介状)をご持参ください。

今回の妊娠中に何らかの異常を指摘されている場合、あるいは過去の妊娠・出産において経過中に何らかの問題があった、という患者様は、当科での妊娠分娩管理をお引き受けできない場合がございます。そのような方で当院での里帰り出産をご希望される場合には、一度早めにご連絡くださいますようお願いいたします。

産婦人科より

当院で里帰り出産を希望される患者様へ

指宿 菜の花通信(No.68)「田舎医者の流儀(43)・・・高価薬」

先日、C型肝炎治療薬ソバルディ錠(400mg)が、1錠6万1799円で保険収載されることが発表された。一クール12週の治療で550万円位かかることになる。高額な治療機材も増えている、経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)に使われる人工弁は、450万もする。TAVIを受けると入院費なども合わせ600万円位の医療費が発生する。しかし、日本では国民皆保険で、高額医療費補助制度もあるので経済的事由で最新の治療を受けられないケースは稀である。

一方、アメリカでは「C型肝炎患者ケビンは、医師から承認間近の新薬を勧められた。副作用が少なく、イン夕ーフェロンを打つ必要もなくなるという。一粒1000ドル(10万円)のその薬は、もちろん処方薬リストになく、一クール12週分の薬代について保険会社からケビンに提示された自己負担額は、8万4000ドル(840万円)だった」。アメリカでは自己破産の事由として高額医療費の支払いが最も多いという。(堤未果著「沈みゆくアメリカ」)

日本の皆保険制度は、誰もが基本的に最先端の診断・治療を受けられる制度である。しかし、日本の医療費は、年間40兆円になろうとし、年々7%前後増えていくと予測されている。20兆は保険料として国民が負担し、20兆は税金でまかなっている。しかし、日本の年間税収は、50兆少々であり、増え続ける医療費をどこまで負担できるのか、このままでは皆保険制度の存続すら危うくなってくる可能性がある。

医療界を構成するのは、患者・国民、医者をはじめとした医療者、製薬メーカー・医療機器会社などからなる。高価格薬・機器で、製薬メーカーや医療機器会社だけが、儲かる構造ではうまくいかないであろう。この3者が譲り合いながら、医療を守っていく責任がある。

国民の側も、特に生活習慣病の予防のために必要な食事療法、運動療法をしっかり実行する必要がある。糖尿病なのに、食べたいだけ食べては薬の量も増えるし、合併症の発生を防げない。病気が重症化してから発見されると、治療に難渋する、何よりも本人が辛い思いをする。検診は、積極的に受けるべきであろう。

医学の進歩に伴い、今後とも高価格薬・機器が、開発されていくであろう。値段は、高い方がメーカー側は良いだろうが、それでは制度の破たんは避けられない。人の健康・命に係わっている限り、医師・医療者同様、高い倫理性が求められる。

平成27年5月27日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

指宿メッセージ No.01 集まれ「心ある医師」

 このメッセージを読んで下さる医療関係者に感謝します。

 私どもは観光地指宿にて地域中核医療を担っている指宿医療センターです。平成18年の閉院の危機を乗り越え、医療改革を行い、若いスタッフも集まり、再生・再建してきた病院です。危機的状況の地域医療中核病院の中で成長しつつある特異的な存在かもしれません。ただ、人口減少、医療過疎、地方大学医学部の医局員の減少、若い医師の都市部への流入、病院・病床の機能別分化などの医療制度の変革、新専門医制度など当院にとって逆風をまともに受けながら毎日戦っております。

 私どもは地域でも研修・修練ができ、教育ができ、研究もできることを証明し、地域医療で頑張っているみなさんにエールを送りたいものだと思っています。南薩摩半島の地域医療の最後の砦としてさらに発展する、いや発展しなければならないと思っていますが、医師確保という難題に直面しています。現在は消化器外科、内科、循環器科、放射線科、神経内科(脳血管内科)、小児科、産婦人科、泌尿器科、麻酔科、眼科など10診療科で運営(呼吸器内科外科、血液内科、物忘れ外来は専門外来のみ)しています。地域完結型医療を目指し、指宿医師会と協力の上、2-3次救急や高度医療を行っています。平成28年秋には新病棟の開院(病棟建替え)予定です。興味のある方が、いらっしゃいましたら仲間になってみませんか。

 自分が理想としていた医療に対して、医療過剰である大都会の医療に違和感を覚える医師も多いと思います。昔ながらの「温かい医療」や「病気ではなく、人を診る医療」など医師としての原点が指宿には有ります。都会とは違い、頼りにされながら仕事ができます。政界では地域創生を呼びかけていますが、健康の保障が無くては地域創生も絵に描いた餅になりかねません。地域が元気であることを、地域から本来の医療の在り方を全国に提案したいと思っています。年齢、専門性は問いません。まずは連絡をください。高い志を有する人、もう一度、理想とする医療を求めたい人、人との触れ合いを大事にしたい人、中央の医療に違和感を抱いている人、私どもの考えに同意してくれる人、いらっしゃいましたら必ず連絡をください。

 指宿は風光明媚で温泉もある観光地です。デパートや映画館は有りませんがきれいな海と空と風が有ります。鹿児島市から車やJRで南へ、1時間ちょっとの距離にあります。日本の端っこですが、ネーミングは全国区です。我々が行っている地域医療改革、地域医療モデルを発信するには適している地域です。

平成27年5月18日

 国立病院機構指宿医療センター 院長
 田 中 康 博

神経内科、脳・血管内科 一時休診のおしらせ

脳血管内科・神経内科の外来診療につきましては現在一時休診となっております。専門性の高い診療科での診療を希望の患者さんへは市内の神経内科専門医をご紹介いたします。

また当院での診療を希望される患者さんは、当分の間、総合診療内科で対応いたします。外来での混乱も予想されます。なにかございましたら遠慮無く内科窓口へご相談下さい。

平成27年7月より神経内科外来を再開の予定ですが、変更となる場合もあります。大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、御理解のほどよろしくお願い致します。

なお、救急患者に対しては、今までどおり対応いたします。

掲示神経内科

インターンシップ開催のお知らせ

国立病院機構指宿医療センターでは、看護学校、看護系大学校在学中の方を対象に、インターンシップを開催致します。実際に看護体験をし、指宿医療センターの雰囲気と特徴を理解していただく機会としています。是非、お気軽にご参加ください。

日時:平成27年6月13日(土)9:30~16:00

応募期間:平成27年5月7日(木)~平成27年6月12日(金)

    

問い合わせ先:国立病院機構指宿医療センター

      

             教育担当師長  坂元 安恵

             TEL:0993-22-2231(電話については土日・祝日は除く)

             e-mail : kyouiku@ibusuki2.hosp.go.jp

インターンシップ案内

指宿 菜の花通信(No.67)「田舎医者の流儀(42)・・・「ん」の話」

検診で糖尿病を指摘された建築会社の社長さんに「血糖値を直接的に上げるのは炭水化物ですから、ごはん、パン、めん類が多くならないようにしてください」と話した。社長さんは「解りました。要は≪ん≫の付くものを控えろという事ですね」と。以来、糖尿病の患者さんに「ごはん、パン、めん類など≪ん≫の付くものは多くならないようにして下さい」と説明している。印象に残るようで、患者さんは笑いながら頷いてくれる。

私自身、糖尿病があり薬を永年服用している。約一年前、血糖のコントロールが十分でない状況があった。時々、血糖自己測定をしているので、何をいくら食べたら血糖がどうなるか、運動の影響など実感している。炭水化物を多く取ると確実に血糖は上がる、自転車漕ぎを30~40分して、血糖を測る血糖値は30~50位低くなる。運動量や薬を増やす、更に食事量を減らすなどの選択肢もあったが、食事療法として「糖質制限」をしてみようと思い立った。

私の糖質制限は厳しくしているわけではない。朝食は生野菜ジュース、卵焼き、さつま揚げなどが付いている温野菜、果物、それに糖質制限パン(炭水化物4g程度・・・近くにないので北海道・小樽の工場から取り寄せている)、昼食は外食になることが多いが、例えば焼き魚定食なら、ご飯は小さい茶碗の1/2~3、夕食は家で食べる時はおかずのみの事が多い。宴会・外食時は最後に出る麺類、ご飯類を少量しか取らないようにしている。現在、私の血糖コントロール、体重は目標とするところに落ち着いている。

糖質制限については、それを支持するデータが十分でないので、日本糖尿病学会などは積極的ではない。しかし、書店には「炭水化物が人類を滅ぼす」「白米中毒」など刺激的なタイトルの本が並び、関心を呼んでいる。人類は今までパン、ごはんで生命を維持・繁栄してきた歴史がある。その食の歴史を無視して「炭水化物が人類を滅ぼす」とは思わないが、取りすぎに警鐘を鳴らしているなら理解できる。

アメリカでは糖質制限の考え方が「ニューヨーク タイムズ マガジン」で2002年夏、紹介されるとパン屋さんやパスタ製造会社が倒産したという(雑食動物のジレンマ ある4つの食事の自然史 マイケル・ポーラン著)。食の文化はそれぞれの民族で長い歴史があり、その中で、我々の体は形成されてきた、特殊な考え方での極端な制限は実情に合わないだろう。糖質制限の考え方も、それぞれの病状にあった形で、医師の指導を受けながら行うべきであろう。

平成27年5月01日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

当院について 院長あいさつ ロゴマークについて 新病棟のご紹介 病院の理念 病院概要 地域医療支援病院 鹿児島県がん診療指定病院 開放型病院 指宿医療センターヘリポート 臨床研修 地域医療研修センター 情報公開 個人情報ファイル管理簿 文書ファイル管理簿 「情報公開・個人情報保護総合案内所」に関する広報 法令違反に関する外部からの通報手続きについて 節電行動計画 バリアフリー情報 出前講座 絵画展示のご案内 イベントカレンダー DPCデータによる当院の病院指標 平成27年度 病院指標 平成28年度 病院指標 ボランティア募集 新病棟建設工事の進捗状況 医師募集
診療科紹介 消化器科 循環器科 総合診療内科 小児科 外科 泌尿器科 産婦人科 麻酔科 眼科
部門紹介 看護部 看護部の概要 教育体制 看護単位(病棟)の紹介 薬剤科 治験管理室 診療放射線科 研究検査科 栄養管理室 リハビリテーション科 医療安全管理室 地域医療連携室 ひなぎく病児保育室
外来のご案内 外来を受診される方へ 外来案内図 今月の外来担当医師 文書料および予防接種料 セカンドオピニオン 人間ドック 専門外来担当医師・診療時間 物忘れ外来 母乳外来 遺伝カウンセリング外来
入院のご案内 初めて入院される方へ 病棟案内図
コラム 目の前で人が倒れたら? 子どもの病気について 月経困難症について 女性ホルモンと骨粗しょう症について これからママになるみなさんへ たばこの害について
お知らせ アクセス お問い合わせ 採用情報 プライバシーポリシー サイトマップ
独立行政法人国立病院機構指宿医療センター
891-0498 鹿児島県指宿市十二町4145
【電話】
0993-22-2231 【FAX】0993-22-3149(ファックス) 【地域医療連携室FAX】0993-22-2772

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当院で里帰り出産を希望される患者様へ

当院で里帰り出産を希望される妊婦さんは、遅くとも妊娠35週までには当科外来を受診されますようお願いいたします。

受診される前に産婦人科外来にお電話(代表:0993-22-2231)いただき、受診の予約をおとりください。受診予約の受付時間は月曜日~金曜日の14時~16時です。

はじめて当科を受診される際には、かかりつけ医からの診療情報提供書(紹介状)をご持参ください。

今回の妊娠中に何らかの異常を指摘されている場合、あるいは過去の妊娠・出産において経過中に何らかの問題があった、という患者様は、当科での妊娠分娩管理をお引き受けできない場合がございます。そのような方で当院での里帰り出産をご希望される場合には、一度早めにご連絡くださいますようお願いいたします。

産婦人科より

当院で里帰り出産を希望される患者様へ

指宿 菜の花通信(No.68)「田舎医者の流儀(43)・・・高価薬」

先日、C型肝炎治療薬ソバルディ錠(400mg)が、1錠6万1799円で保険収載されることが発表された。一クール12週の治療で550万円位かかることになる。高額な治療機材も増えている、経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)に使われる人工弁は、450万もする。TAVIを受けると入院費なども合わせ600万円位の医療費が発生する。しかし、日本では国民皆保険で、高額医療費補助制度もあるので経済的事由で最新の治療を受けられないケースは稀である。

一方、アメリカでは「C型肝炎患者ケビンは、医師から承認間近の新薬を勧められた。副作用が少なく、イン夕ーフェロンを打つ必要もなくなるという。一粒1000ドル(10万円)のその薬は、もちろん処方薬リストになく、一クール12週分の薬代について保険会社からケビンに提示された自己負担額は、8万4000ドル(840万円)だった」。アメリカでは自己破産の事由として高額医療費の支払いが最も多いという。(堤未果著「沈みゆくアメリカ」)

日本の皆保険制度は、誰もが基本的に最先端の診断・治療を受けられる制度である。しかし、日本の医療費は、年間40兆円になろうとし、年々7%前後増えていくと予測されている。20兆は保険料として国民が負担し、20兆は税金でまかなっている。しかし、日本の年間税収は、50兆少々であり、増え続ける医療費をどこまで負担できるのか、このままでは皆保険制度の存続すら危うくなってくる可能性がある。

医療界を構成するのは、患者・国民、医者をはじめとした医療者、製薬メーカー・医療機器会社などからなる。高価格薬・機器で、製薬メーカーや医療機器会社だけが、儲かる構造ではうまくいかないであろう。この3者が譲り合いながら、医療を守っていく責任がある。

国民の側も、特に生活習慣病の予防のために必要な食事療法、運動療法をしっかり実行する必要がある。糖尿病なのに、食べたいだけ食べては薬の量も増えるし、合併症の発生を防げない。病気が重症化してから発見されると、治療に難渋する、何よりも本人が辛い思いをする。検診は、積極的に受けるべきであろう。

医学の進歩に伴い、今後とも高価格薬・機器が、開発されていくであろう。値段は、高い方がメーカー側は良いだろうが、それでは制度の破たんは避けられない。人の健康・命に係わっている限り、医師・医療者同様、高い倫理性が求められる。

平成27年5月27日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

泌尿器科第1木曜日休診のお知らせ

泌尿器科は7月より毎月「第1木曜日」が休診となります。

皆様には、大変ご迷惑をおかけしますが、御理解のほどよろしくお願い致します。

泌尿器科第1木曜日休診のお知らせ

指宿メッセージ No.01 集まれ「心ある医師」

 このメッセージを読んで下さる医療関係者に感謝します。

 私どもは観光地指宿にて地域中核医療を担っている指宿医療センターです。平成18年の閉院の危機を乗り越え、医療改革を行い、若いスタッフも集まり、再生・再建してきた病院です。危機的状況の地域医療中核病院の中で成長しつつある特異的な存在かもしれません。ただ、人口減少、医療過疎、地方大学医学部の医局員の減少、若い医師の都市部への流入、病院・病床の機能別分化などの医療制度の変革、新専門医制度など当院にとって逆風をまともに受けながら毎日戦っております。

 私どもは地域でも研修・修練ができ、教育ができ、研究もできることを証明し、地域医療で頑張っているみなさんにエールを送りたいものだと思っています。南薩摩半島の地域医療の最後の砦としてさらに発展する、いや発展しなければならないと思っていますが、医師確保という難題に直面しています。現在は消化器外科、内科、循環器科、放射線科、神経内科(脳血管内科)、小児科、産婦人科、泌尿器科、麻酔科、眼科など10診療科で運営(呼吸器内科外科、血液内科、物忘れ外来は専門外来のみ)しています。地域完結型医療を目指し、指宿医師会と協力の上、2-3次救急や高度医療を行っています。平成28年秋には新病棟の開院(病棟建替え)予定です。興味のある方が、いらっしゃいましたら仲間になってみませんか。

 自分が理想としていた医療に対して、医療過剰である大都会の医療に違和感を覚える医師も多いと思います。昔ながらの「温かい医療」や「病気ではなく、人を診る医療」など医師としての原点が指宿には有ります。都会とは違い、頼りにされながら仕事ができます。政界では地域創生を呼びかけていますが、健康の保障が無くては地域創生も絵に描いた餅になりかねません。地域が元気であることを、地域から本来の医療の在り方を全国に提案したいと思っています。年齢、専門性は問いません。まずは連絡をください。高い志を有する人、もう一度、理想とする医療を求めたい人、人との触れ合いを大事にしたい人、中央の医療に違和感を抱いている人、私どもの考えに同意してくれる人、いらっしゃいましたら必ず連絡をください。

 指宿は風光明媚で温泉もある観光地です。デパートや映画館は有りませんがきれいな海と空と風が有ります。鹿児島市から車やJRで南へ、1時間ちょっとの距離にあります。日本の端っこですが、ネーミングは全国区です。我々が行っている地域医療改革、地域医療モデルを発信するには適している地域です。

平成27年5月18日

 国立病院機構指宿医療センター 院長
 田 中 康 博

神経内科、脳・血管内科 一時休診のおしらせ

脳血管内科・神経内科の外来診療につきましては現在一時休診となっております。専門性の高い診療科での診療を希望の患者さんへは市内の神経内科専門医をご紹介いたします。

また当院での診療を希望される患者さんは、当分の間、総合診療内科で対応いたします。外来での混乱も予想されます。なにかございましたら遠慮無く内科窓口へご相談下さい。

平成27年7月より神経内科外来を再開の予定ですが、変更となる場合もあります。大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、御理解のほどよろしくお願い致します。

なお、救急患者に対しては、今までどおり対応いたします。

掲示神経内科

広報誌「菜の花」 No.33

指宿医療センター広報誌「菜の花」33号発行致しました。

下記のPDFよりご覧ください。

菜の花№33 _01

菜の花№33_02

インターンシップ開催のお知らせ

国立病院機構指宿医療センターでは、看護学校、看護系大学校在学中の方を対象に、インターンシップを開催致します。実際に看護体験をし、指宿医療センターの雰囲気と特徴を理解していただく機会としています。是非、お気軽にご参加ください。

日時:平成27年6月13日(土)9:30~16:00

応募期間:平成27年5月7日(木)~平成27年6月12日(金)

    

問い合わせ先:国立病院機構指宿医療センター

      

             教育担当師長  坂元 安恵

             TEL:0993-22-2231(電話については土日・祝日は除く)

             e-mail : kyouiku@ibusuki2.hosp.go.jp

インターンシップ案内

指宿 菜の花通信(No.67)「田舎医者の流儀(42)・・・「ん」の話」

検診で糖尿病を指摘された建築会社の社長さんに「血糖値を直接的に上げるのは炭水化物ですから、ごはん、パン、めん類が多くならないようにしてください」と話した。社長さんは「解りました。要は≪ん≫の付くものを控えろという事ですね」と。以来、糖尿病の患者さんに「ごはん、パン、めん類など≪ん≫の付くものは多くならないようにして下さい」と説明している。印象に残るようで、患者さんは笑いながら頷いてくれる。

私自身、糖尿病があり薬を永年服用している。約一年前、血糖のコントロールが十分でない状況があった。時々、血糖自己測定をしているので、何をいくら食べたら血糖がどうなるか、運動の影響など実感している。炭水化物を多く取ると確実に血糖は上がる、自転車漕ぎを30~40分して、血糖を測る血糖値は30~50位低くなる。運動量や薬を増やす、更に食事量を減らすなどの選択肢もあったが、食事療法として「糖質制限」をしてみようと思い立った。

私の糖質制限は厳しくしているわけではない。朝食は生野菜ジュース、卵焼き、さつま揚げなどが付いている温野菜、果物、それに糖質制限パン(炭水化物4g程度・・・近くにないので北海道・小樽の工場から取り寄せている)、昼食は外食になることが多いが、例えば焼き魚定食なら、ご飯は小さい茶碗の1/2~3、夕食は家で食べる時はおかずのみの事が多い。宴会・外食時は最後に出る麺類、ご飯類を少量しか取らないようにしている。現在、私の血糖コントロール、体重は目標とするところに落ち着いている。

糖質制限については、それを支持するデータが十分でないので、日本糖尿病学会などは積極的ではない。しかし、書店には「炭水化物が人類を滅ぼす」「白米中毒」など刺激的なタイトルの本が並び、関心を呼んでいる。人類は今までパン、ごはんで生命を維持・繁栄してきた歴史がある。その食の歴史を無視して「炭水化物が人類を滅ぼす」とは思わないが、取りすぎに警鐘を鳴らしているなら理解できる。

アメリカでは糖質制限の考え方が「ニューヨーク タイムズ マガジン」で2002年夏、紹介されるとパン屋さんやパスタ製造会社が倒産したという(雑食動物のジレンマ ある4つの食事の自然史 マイケル・ポーラン著)。食の文化はそれぞれの民族で長い歴史があり、その中で、我々の体は形成されてきた、特殊な考え方での極端な制限は実情に合わないだろう。糖質制限の考え方も、それぞれの病状にあった形で、医師の指導を受けながら行うべきであろう。

平成27年5月01日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦