独立行政法人国立病院機構指宿医療センター

月アーカイブ: 10月 2015

平成28年度 看護職員採用試験 募集要項について(第3回追加選考)(終了)

平成28年度 看護職員採用試験(第3回)の募集要項です。(応募期間:平成27年10月19日~平成27年11月27日)
募集要項試験申込書をダウンロードし、ご確認ください。また、募集要項に記載の必要書類を提出先へ送付(簡易書留)または持参ください。

看護師として継続的なキャリアアップができる指宿医療センターで、あなたの看護を実践してみませんか?やる気にみちあふれる方をお待ちしています。

指宿 菜の花通信(No.73)「田舎医者の流儀(48)・・・医療費2」

 医療費増の問題は我々医療者も真正面から受け止めるべきである。我々医療界は近年、EBM(根拠に基づく医療)を推進してきた。しかし、全ての医療行為がEBMで計れるものではない、経験的、社会的側面もあり、非合理な部分もある。米国では2011年から、米国内科医学委員会が創設したABIM財団によりChoosing Wisely(賢い選択)キャンペーンが始まった。米国71学会が参加し、2013年迄に50学会が「非推奨の医療」と指摘したものは、250件以上に及ぶ。この動きは英国、ドイツなどの欧州各国、オーストラリア、イスラエルなどに拡がってきた。(無駄な医療、室井一辰 日経BP社)

 例えば、米国小児科学会は「明らかなウイルスによる呼吸器疾患には抗菌剤を使うべきでない」と指摘する。これは大人の場合も同様で、細菌性の感染を伴わなければ、抗生剤の使用は不必要である。抗生剤の乱用は薬剤耐性細菌の発生や医療費用の増加、有害事象の増加などを伴う事なので、臨床現場での更なる対応が必要である。米国老年医学界などは「認知症では胃瘻を作るべきではない、栄養は口から取るべきだ」と指摘する。全日本病院協会は2011年の調査で、日本で胃瘻を作っている患者さんは高齢者を中心に26万人に達すると言う。本当に、必要な患者さんもいるが、その適応は十分に考えなければならない。社会的な要求で、ただ延命の為に胃瘻を続ける事は容認されない。

 急患が入ると、あらゆる生化学検査、CT,MRIなど「爆弾的検査」を行う医療機関がある。病名が付いていると、今の出来高払いの制度では認めざるを得ない。高度・急性期医療を担っている医療機関がこのような診療形態を取ることは容認されない。これでは、現在の保険診療を内部から破壊する行為であり、更なる包括医療の拡大に向かう口実を与える事となる。

 特に、専門性の高い医療を行っている医師には高い「規範性」が求められる。胸痛のある患者さんに、安易かつ多数例に冠動脈CTを行う事は認められない。専門医であれば診察の上、十分病歴を聞き、身体所見、心電図をとり、本当に必要なものに冠動脈CT検査をすべきである。我々は医師としての「矜持」を忘れてはならない。

 国民医療費の上昇がこのまま進むなら、制度の破綻は避けられない。医療界を構成する全ての者が真剣にこれに向き合い、世界に冠たる国民皆保険制度を守るため、それぞれの立場での真摯な努力が求められる。

平成27年10月14日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

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脳血管内科・神経内科、診療再開のお知らせ

脳血管内科・神経内科、診療再開のお知らせ

当院の脳血管内科・神経内科の診療を10月29日(木)より再開致します。

なお、外来診療日は火曜日、金曜日となっております。

お知らせ

平成28年度 看護職員採用試験 募集要項について(第3回追加選考)(終了)

平成28年度 看護職員採用試験(第3回)の募集要項です。(応募期間:平成27年10月19日~平成27年11月27日)
募集要項試験申込書をダウンロードし、ご確認ください。また、募集要項に記載の必要書類を提出先へ送付(簡易書留)または持参ください。

看護師として継続的なキャリアアップができる指宿医療センターで、あなたの看護を実践してみませんか?やる気にみちあふれる方をお待ちしています。

指宿 菜の花通信(No.73)「田舎医者の流儀(48)・・・医療費2」

 医療費増の問題は我々医療者も真正面から受け止めるべきである。我々医療界は近年、EBM(根拠に基づく医療)を推進してきた。しかし、全ての医療行為がEBMで計れるものではない、経験的、社会的側面もあり、非合理な部分もある。米国では2011年から、米国内科医学委員会が創設したABIM財団によりChoosing Wisely(賢い選択)キャンペーンが始まった。米国71学会が参加し、2013年迄に50学会が「非推奨の医療」と指摘したものは、250件以上に及ぶ。この動きは英国、ドイツなどの欧州各国、オーストラリア、イスラエルなどに拡がってきた。(無駄な医療、室井一辰 日経BP社)

 例えば、米国小児科学会は「明らかなウイルスによる呼吸器疾患には抗菌剤を使うべきでない」と指摘する。これは大人の場合も同様で、細菌性の感染を伴わなければ、抗生剤の使用は不必要である。抗生剤の乱用は薬剤耐性細菌の発生や医療費用の増加、有害事象の増加などを伴う事なので、臨床現場での更なる対応が必要である。米国老年医学界などは「認知症では胃瘻を作るべきではない、栄養は口から取るべきだ」と指摘する。全日本病院協会は2011年の調査で、日本で胃瘻を作っている患者さんは高齢者を中心に26万人に達すると言う。本当に、必要な患者さんもいるが、その適応は十分に考えなければならない。社会的な要求で、ただ延命の為に胃瘻を続ける事は容認されない。

 急患が入ると、あらゆる生化学検査、CT,MRIなど「爆弾的検査」を行う医療機関がある。病名が付いていると、今の出来高払いの制度では認めざるを得ない。高度・急性期医療を担っている医療機関がこのような診療形態を取ることは容認されない。これでは、現在の保険診療を内部から破壊する行為であり、更なる包括医療の拡大に向かう口実を与える事となる。

 特に、専門性の高い医療を行っている医師には高い「規範性」が求められる。胸痛のある患者さんに、安易かつ多数例に冠動脈CTを行う事は認められない。専門医であれば診察の上、十分病歴を聞き、身体所見、心電図をとり、本当に必要なものに冠動脈CT検査をすべきである。我々は医師としての「矜持」を忘れてはならない。

 国民医療費の上昇がこのまま進むなら、制度の破綻は避けられない。医療界を構成する全ての者が真剣にこれに向き合い、世界に冠たる国民皆保険制度を守るため、それぞれの立場での真摯な努力が求められる。

平成27年10月14日

 国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦