独立行政法人国立病院機構指宿医療センター

月アーカイブ: 10月 2016

指宿 菜の花通信(No.89)「田舎医者の流儀(64)・・・研修医確保最大に」

 10月20日、来年度、初期臨床研修医最終マッチング結果が発表になった。県全体で121名、昨年99名に比し22名増となった。平成15年、本制度の初年度の数と同じになり、来年度の本県研修医は念願の100名以上になると考えられる。本制度が始まって14年、平成21年は54名まで激減した。その後、多くの人が協力し、対策を打ち出して8年、やっと目標にたどり着いた。

 医師になるには、医師国家試験に合格し、医師免許証を得る。その後2年間の臨床研修を受け、保険診療が出来るようになる。この制度は平成16年からスタートした。厚生労働省が指定する研修病院(本県は鹿児島大学附属病院、鹿児島市立病院、鹿児島医療センターなど12病院)は、研修プログラム、給与などの研修条件を示し、研修医を募集する。医学生は研修予定病院を視察や調査し、指定された試験や面接などを受ける。病院も医学生もそれぞれの希望を医師臨床研修マッチング協議会に登録し、調整され、医学生の来年度の研修病院が決まる。

 この制度が始まり、それ迄、医学部卒業生の7割が大学病院で研修していたが、市中の病院に研修医が集まり、5割以下になった。更に、都会の有名病院に研修医が集まり、地方から都会への流出が著しくなった。結果、鹿児島県ではそれ迄100名以上供給されていた新人医師が急激に減少し、平成21年には54名まで落ち込んだ。大学病院の若手医師の著しい減少に伴い、地方基幹病院への医師派遣が困難となり、地方では極端な医師不足が起こり、医療崩壊と呼ばれた。

 平成20年秋、本県の研修医の著しい減少が明確になった。何とかしなければという思いは、本県医療界で共有され、具体的に進める体制の構築が求められていた。その事態を良く理解していた北薩地方のある市民病院長は、ある会合で当時の鹿児島県伊藤知事に会った際「このままでは大変なことになる。対策を進めるべきだ。今年、鹿児島医療センターを定年になる中村を使ったらどうか」と話されたらしい。翌週、伊藤前知事は保健福祉部に検討を指示、「地域医療研修特別顧問」という肩書きを作り、「医師確保対策室」を事務局に研修医確保の仕事が始まった。

 平成21年5月、本県の研修病院、県、県医師会などからなる協議会が立ち上がり、オール鹿児島体制での対策が進み、他県の担当者から羨ましがれている。当時の県医師会米盛会長は会員の浄財を集め「医師不足対策基金」を立ち上げ、研修医への支援を行った。年間最大2千万円近くの支援が5年間も続けられた。こんなとんでもない事が出来たのは全国の中で鹿児島県医師会のみであった。多くの表には出ない人達の努力で若手医師確保の事業が進んでいる。

平成28年10月26日

国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

11月マタニティーヨガ教室開催のお知らせ

指宿医療センターでは、指宿市のご協力のもと、当院通院中の妊婦さんを対象としたヨガ教室を開催いたしております。 ヨガの呼吸法、リラックス法には妊娠中の体調不良の改善効果、お産が楽になる効果があります。また妊娠中の運動不足やストレス解消にも役立ちます。どの妊娠週数でも参加可能ですので、多数のご参加をお待ちしております。

日 時: 平成28年11月22日(火)15時~(1時間程度)

場 所: 指宿医療センター リハビリテーション室

講 師: 前田 ことみ 先生 (指宿市役所)

参加費: 無料

平成28年度マタニティ-ヨガ教室日程

※参加ご希望の妊婦さんは産婦人科外来で申し込みを行ってください。

※水分補給のための飲料水、保温や動作時の補助具として用いるハーフケットをご持参ください。

国立病院機構指宿医療センター 産婦人科

℡:0993-22-2231(代表)

↓ご参照ください 「マタニティーヨガ教室のページへ

指宿 菜の花通信(No.88)「田舎医者の流儀(63)・・・肥満と腸内細菌」

 高血圧症、肥満症で治療中の患者さんとの外来での会話。「もっと血圧を安定させるためには、体重を減らした方がいいね。」「どうしたらいいの。」「それはいつも言っているように、食事と運動ですよ。」「先生が言うように食事も減らしているし、運動もしているよ。それでも一向に減らないよ。言われたとおりやっても痩せないね。先生、他にもっといい知恵はないのかね・・・。」

 確かに、現代医学の公式見解は入ってくるカロリーと出て行くカロリーの差が肥満の原因だとする。肥満症のガイドラインにもその方向での対策しか書いてない。ただ、患者さんが漠然と感じているように「それだけではないんじゃない?」という感性もまた大事である。

   

 ニワムシクイという小鳥は孵化して2ヶ月で6500kmの渡りに出るのだそうだ。長旅に出る前に、ニワムシクイは17gから37gになる。人なら63kgが140kgになるような事らしい。研究者によると摂取カロリーと糞として排泄されたカロリーを計算しても体重増を説明できないらしい。ニワムシクイは摂取したカロリー以上の脂肪をすばやく蓄えることができる。体重調節に別の要素が関わっていることは明らかだという。

 この中で、最近注目度の高いのが、腸内細菌叢と肥満との関連である。動物実験では、肥満マウスの腸内細菌叢を普通のマウスを移植すると太ってくる事が証明されている。太ったマウスと痩せたマウスでは腸内細菌叢の分布が異なる。人においても、痩せた人の腸内細菌にはアッカーマンシア・ムシニフィラという腸内細菌が全体の4%を占めるが太った人では殆どゼロだという。

 ベルギーのルーバン・カトリック大学 栄養代謝学教授パトリス・カニは太った人は血液中のリポ多糖(腸内細菌の膜に存在)が多いという。リポ多糖は新しい脂肪細胞の形成を妨げ、既存の脂肪細胞に過剰な脂肪を詰め込むという。このリポ多糖が腸から血液中に入りこむ量に関連するのがアッカーマンシアで、腸壁細胞に働きかけて腸管の粘液層を厚くする方向に働き、結果的にリポ多糖が血液中に入るのを阻止している。アッカーマンシアが増えれば、リポ多糖が血液中に入るのを阻止し、脂肪の蓄積を阻止、肥満の改善を期待できるというわけである。

 アッカーマンシアを増やすには、食物繊維の摂取が重要なようだ。脂肪を減らし、食物繊維を増やすと腸内細菌の分布を変えられる可能性が示唆されている。肥満対策では、食事療法をそのような観点で見直すことが必要かもしれない。(アランナ・コリン 著(矢野真千子 訳)『あなたの体は9割が細菌』河出書房新社、2016年)

平成28年10月5日

国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

指宿メッセージ No.13 新病棟建設中

 新病棟の基礎工事が終わり、本体の鉄骨が組み上げられていく。40数年ぶりの新しい病棟が眼前に現れると、心躍る気持ちである。建設現場は何時間見ていても飽きない。一方、平成29年5月からの新病棟運営に目をやるとかなり厳しい現実に引き戻される。今まで何度も乗り越えてきたことだし、「どうにかなる、どうにかする」と自分自身を奮い立たせる。

 許可病床は271床(実際は143床で運用)有るが、新病棟は158床の急性期病棟(7:1看護)で開始する予定。現在、新入院患者数は毎年増加し、変動はあるが260から300名/月に達し、一方、在院日数が11-13日とかなり短縮した。患者さんの出入りが激しく、病棟は益々忙しくなってしまった。

 この状況を考えると7:1看護はぜひとも死守したい所であるが、今年度より7:1を維持するための看護必要度が15%から25%と引き上げられた。1.67倍の引き上げは、田舎にとってどんなに大変なハードルか、解ってもらえるだろうか。どうにか7-9月はクリアできたが、維持するのも四苦八苦である。

 都市では急増する高齢者に対する医療や介護にどう対応するかが問題になっている。平たく言えば、急増する患者さんに対し「医療・介護施設をどれほど増やし、スタッフをいかに多く集めるか」。一方、田舎では、費用対効果を考慮しながら「どの医療施設を無くし、どこを残すか」というようにまるでサバイバルゲームのようだ。この真逆の現実こそが最大の医療問題である。地域医療構想で各地域独自の方策をとるべきと言っているが、田舎の中には不可逆的なところも有り、ちょっと遅かった感がある・・・・・・・。

 でも我々はチャレンジする。

平成28年10月4日

 国立病院機構指宿医療センター 院長
 田 中 康 博

平成28年9月13日(火)開催 指宿症例検討会レポート

 平成28年9月13日(火)、当院地域医療研修センターにて、指宿症例検討会を開催しました。当日は地域の医療関係者の皆様、および当院職員の計60名の参加がありました。

 今回の症例検討会では、当院循環器内科 鹿島統括診療部長より「当科における急性肺炎の動向」についての講演がありました。

講演資料はこちら

当科における急性肺炎の動向(循環器内科 鹿島 克郎)
当院について 院長あいさつ ロゴマークについて 新病棟のご紹介 病院の理念 病院概要 地域医療支援病院 鹿児島県がん診療指定病院 開放型病院 指宿医療センターヘリポート 臨床研修 地域医療研修センター 情報公開 個人情報ファイル管理簿 文書ファイル管理簿 「情報公開・個人情報保護総合案内所」に関する広報 法令違反に関する外部からの通報手続きについて 節電行動計画 バリアフリー情報 出前講座 絵画展示のご案内 イベントカレンダー DPCデータによる当院の病院指標 平成27年度 病院指標 平成28年度 病院指標 ボランティア募集 新病棟建設工事の進捗状況 医師募集
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指宿 菜の花通信(No.89)「田舎医者の流儀(64)・・・研修医確保最大に」

 10月20日、来年度、初期臨床研修医最終マッチング結果が発表になった。県全体で121名、昨年99名に比し22名増となった。平成15年、本制度の初年度の数と同じになり、来年度の本県研修医は念願の100名以上になると考えられる。本制度が始まって14年、平成21年は54名まで激減した。その後、多くの人が協力し、対策を打ち出して8年、やっと目標にたどり着いた。

 医師になるには、医師国家試験に合格し、医師免許証を得る。その後2年間の臨床研修を受け、保険診療が出来るようになる。この制度は平成16年からスタートした。厚生労働省が指定する研修病院(本県は鹿児島大学附属病院、鹿児島市立病院、鹿児島医療センターなど12病院)は、研修プログラム、給与などの研修条件を示し、研修医を募集する。医学生は研修予定病院を視察や調査し、指定された試験や面接などを受ける。病院も医学生もそれぞれの希望を医師臨床研修マッチング協議会に登録し、調整され、医学生の来年度の研修病院が決まる。

 この制度が始まり、それ迄、医学部卒業生の7割が大学病院で研修していたが、市中の病院に研修医が集まり、5割以下になった。更に、都会の有名病院に研修医が集まり、地方から都会への流出が著しくなった。結果、鹿児島県ではそれ迄100名以上供給されていた新人医師が急激に減少し、平成21年には54名まで落ち込んだ。大学病院の若手医師の著しい減少に伴い、地方基幹病院への医師派遣が困難となり、地方では極端な医師不足が起こり、医療崩壊と呼ばれた。

 平成20年秋、本県の研修医の著しい減少が明確になった。何とかしなければという思いは、本県医療界で共有され、具体的に進める体制の構築が求められていた。その事態を良く理解していた北薩地方のある市民病院長は、ある会合で当時の鹿児島県伊藤知事に会った際「このままでは大変なことになる。対策を進めるべきだ。今年、鹿児島医療センターを定年になる中村を使ったらどうか」と話されたらしい。翌週、伊藤前知事は保健福祉部に検討を指示、「地域医療研修特別顧問」という肩書きを作り、「医師確保対策室」を事務局に研修医確保の仕事が始まった。

 平成21年5月、本県の研修病院、県、県医師会などからなる協議会が立ち上がり、オール鹿児島体制での対策が進み、他県の担当者から羨ましがれている。当時の県医師会米盛会長は会員の浄財を集め「医師不足対策基金」を立ち上げ、研修医への支援を行った。年間最大2千万円近くの支援が5年間も続けられた。こんなとんでもない事が出来たのは全国の中で鹿児島県医師会のみであった。多くの表には出ない人達の努力で若手医師確保の事業が進んでいる。

平成28年10月26日

国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

11月マタニティーヨガ教室開催のお知らせ

指宿医療センターでは、指宿市のご協力のもと、当院通院中の妊婦さんを対象としたヨガ教室を開催いたしております。 ヨガの呼吸法、リラックス法には妊娠中の体調不良の改善効果、お産が楽になる効果があります。また妊娠中の運動不足やストレス解消にも役立ちます。どの妊娠週数でも参加可能ですので、多数のご参加をお待ちしております。

日 時: 平成28年11月22日(火)15時~(1時間程度)

場 所: 指宿医療センター リハビリテーション室

講 師: 前田 ことみ 先生 (指宿市役所)

参加費: 無料

平成28年度マタニティ-ヨガ教室日程

※参加ご希望の妊婦さんは産婦人科外来で申し込みを行ってください。

※水分補給のための飲料水、保温や動作時の補助具として用いるハーフケットをご持参ください。

国立病院機構指宿医療センター 産婦人科

℡:0993-22-2231(代表)

↓ご参照ください 「マタニティーヨガ教室のページへ

平成28年度 看護師(非常勤)の募集について②(短時間)(終了)

 非常勤看護師(短時間勤務)を募集いたしますので、応募希望の方は募集要項を確認のうえ、お申込みください。

募集要項②

平成28年度 看護師(非常勤)の募集について①(終了)

 非常勤看護師を募集いたしますので、応募希望の方は募集要項を確認のうえ、お申込みください。

募集要項①

指宿 菜の花通信(No.88)「田舎医者の流儀(63)・・・肥満と腸内細菌」

 高血圧症、肥満症で治療中の患者さんとの外来での会話。「もっと血圧を安定させるためには、体重を減らした方がいいね。」「どうしたらいいの。」「それはいつも言っているように、食事と運動ですよ。」「先生が言うように食事も減らしているし、運動もしているよ。それでも一向に減らないよ。言われたとおりやっても痩せないね。先生、他にもっといい知恵はないのかね・・・。」

 確かに、現代医学の公式見解は入ってくるカロリーと出て行くカロリーの差が肥満の原因だとする。肥満症のガイドラインにもその方向での対策しか書いてない。ただ、患者さんが漠然と感じているように「それだけではないんじゃない?」という感性もまた大事である。

   

 ニワムシクイという小鳥は孵化して2ヶ月で6500kmの渡りに出るのだそうだ。長旅に出る前に、ニワムシクイは17gから37gになる。人なら63kgが140kgになるような事らしい。研究者によると摂取カロリーと糞として排泄されたカロリーを計算しても体重増を説明できないらしい。ニワムシクイは摂取したカロリー以上の脂肪をすばやく蓄えることができる。体重調節に別の要素が関わっていることは明らかだという。

 この中で、最近注目度の高いのが、腸内細菌叢と肥満との関連である。動物実験では、肥満マウスの腸内細菌叢を普通のマウスを移植すると太ってくる事が証明されている。太ったマウスと痩せたマウスでは腸内細菌叢の分布が異なる。人においても、痩せた人の腸内細菌にはアッカーマンシア・ムシニフィラという腸内細菌が全体の4%を占めるが太った人では殆どゼロだという。

 ベルギーのルーバン・カトリック大学 栄養代謝学教授パトリス・カニは太った人は血液中のリポ多糖(腸内細菌の膜に存在)が多いという。リポ多糖は新しい脂肪細胞の形成を妨げ、既存の脂肪細胞に過剰な脂肪を詰め込むという。このリポ多糖が腸から血液中に入りこむ量に関連するのがアッカーマンシアで、腸壁細胞に働きかけて腸管の粘液層を厚くする方向に働き、結果的にリポ多糖が血液中に入るのを阻止している。アッカーマンシアが増えれば、リポ多糖が血液中に入るのを阻止し、脂肪の蓄積を阻止、肥満の改善を期待できるというわけである。

 アッカーマンシアを増やすには、食物繊維の摂取が重要なようだ。脂肪を減らし、食物繊維を増やすと腸内細菌の分布を変えられる可能性が示唆されている。肥満対策では、食事療法をそのような観点で見直すことが必要かもしれない。(アランナ・コリン 著(矢野真千子 訳)『あなたの体は9割が細菌』河出書房新社、2016年)

平成28年10月5日

国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

指宿メッセージ No.13 新病棟建設中

 新病棟の基礎工事が終わり、本体の鉄骨が組み上げられていく。40数年ぶりの新しい病棟が眼前に現れると、心躍る気持ちである。建設現場は何時間見ていても飽きない。一方、平成29年5月からの新病棟運営に目をやるとかなり厳しい現実に引き戻される。今まで何度も乗り越えてきたことだし、「どうにかなる、どうにかする」と自分自身を奮い立たせる。

 許可病床は271床(実際は143床で運用)有るが、新病棟は158床の急性期病棟(7:1看護)で開始する予定。現在、新入院患者数は毎年増加し、変動はあるが260から300名/月に達し、一方、在院日数が11-13日とかなり短縮した。患者さんの出入りが激しく、病棟は益々忙しくなってしまった。

 この状況を考えると7:1看護はぜひとも死守したい所であるが、今年度より7:1を維持するための看護必要度が15%から25%と引き上げられた。1.67倍の引き上げは、田舎にとってどんなに大変なハードルか、解ってもらえるだろうか。どうにか7-9月はクリアできたが、維持するのも四苦八苦である。

 都市では急増する高齢者に対する医療や介護にどう対応するかが問題になっている。平たく言えば、急増する患者さんに対し「医療・介護施設をどれほど増やし、スタッフをいかに多く集めるか」。一方、田舎では、費用対効果を考慮しながら「どの医療施設を無くし、どこを残すか」というようにまるでサバイバルゲームのようだ。この真逆の現実こそが最大の医療問題である。地域医療構想で各地域独自の方策をとるべきと言っているが、田舎の中には不可逆的なところも有り、ちょっと遅かった感がある・・・・・・・。

 でも我々はチャレンジする。

平成28年10月4日

 国立病院機構指宿医療センター 院長
 田 中 康 博

平成28年9月13日(火)開催 指宿症例検討会レポート

 平成28年9月13日(火)、当院地域医療研修センターにて、指宿症例検討会を開催しました。当日は地域の医療関係者の皆様、および当院職員の計60名の参加がありました。

 今回の症例検討会では、当院循環器内科 鹿島統括診療部長より「当科における急性肺炎の動向」についての講演がありました。

講演資料はこちら

当科における急性肺炎の動向(循環器内科 鹿島 克郎)