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指宿 菜の花通信(No.103)「田舎医者の流儀(78)・・・ナオミの警告」

2017年12月20日(水) 菜の花通信


 地球温暖化を危惧する意見が新聞、雑誌に毎日のように掲載されている。先月中旬、世界中の科学者15000人以上(ノーベル物理学賞受賞・梶田隆章さん等)が署名する「地球温暖化や自然破壊による破滅的な被害を防ぐため、人類は一刻も早く持続可能な暮らしに転換する必要がある」とする声明が、米科学雑誌に発表されたという。声明では「被害が拡大するのを防ぐため、石炭など化石燃料への投資や支援をやめるよう各国政府に提言。森林や海を守り、環境破壊につながる消費を控えるよう求めている」。


 「1970年代の10年間に世界中で報告された干ばつ、洪水、異常気温、山火事、暴風雨などの自然災害は660件だったが、2000年代にはその数は3322件と、実に5倍に増えている。たった30年間でこれだけ増加したのは驚くべきことだ。そのすべての原因が地球溫暖化にあるとはもちろん言えないものの、気候変動の影響は明らかに見てとれる」。「私たちは誰しも、気候学者の97%が言っていることと彼らが書いた無数の査読ずみ論文、そして世界銀行やIEA(国際エネルギー機関)のような確立された組織は言うまでもなく 世界各国のすベての国立科学アカデミ—の言っていることを信じるべきだと、私は考える。それらはすべて、私たちが壊滅的なレベルの温暖化に向かっていることを教えている。」(ナオミ・クライン著、幾島幸子・荒井雅子訳『これが全てを変える 資本主義VS.気候変動』岩波書店、2017年)


 ナオミ・クラインの本は上下巻で630ページに及び、正確にその内容を把握するのはボケ始めた頭にはなかなか難儀である。よく理解していないような気がしたので、二度読みした。それで、やっと書いてある事は大凡判ったような気がする。彼女は温暖化の原因、現状、対策などあらゆるものを取材、分析し、このままでは地球が我々の住めない星になってしまうと強く警告する。彼女が前著「ショック・ドクトリンー惨事便乗型資本主義の正体を暴く」(幾島幸子・村上由見子訳、岩波書店、2011年)で明らかにした現代資本主義の暗部も衝撃的であったが、この本も同様である。


 石炭、石油など化石燃料を燃やし続けていたら、温暖化は止められない。再生エネルギー(風力、太陽熱など)に転換し、CO₂の発生を抑えるべきである。それによりエネルギー不足は起こらないと、多くの学者が試算をしている。EU諸国は再生エネルギーへの転換を進めている。一方、わが日本政府・財界は石炭発電所を20か所も輸出しようとし、日本の銀行は化石燃料企業に莫大な投資をしている。目の前の利益に固守、地球温暖化に向き合わない日本政府の姿勢に世界の厳しい目が注がれ始めている。そんな事実に我々はしっかり向き合うべきだと思う。


平成29年12月19日

国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦


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