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指宿 菜の花通信(No.109)「田舎医者の流儀(84)・・・終わった人」

2018年7月5日(木) 菜の花通信


 この7月で鹿児島県内科医会会長を辞し、これで殆どの「公」の仕事を引退した。現在、指宿医療センターで週2日外来診療をするのみで、他に仕事はなく「終わった人」になった。タイミング良く「終わった人」という映画が上演されていたので見に行った。


 平日の午後なので、観客は少なかろうと思ったら50名位も入っていた。今まで映画見に行って、大体10人位が普通なのでびっくりした。2/3位はご夫人方で、男性は私を含めて高齢者が多かった。定年後に関心が高いのだろう。


 映画は定年退職した東大出のサラリーマン男性が仕事ばかりしてきて、趣味もなく、居場所を見つけられず、右往左往する状況が描かれる。そのうち、スポーツジムで知り合った若いIT事業経営者に口説かれて、若い人ばかりの会社の顧問になる。それなりにうまく行っているようにみえたが、その若社長が病気で倒れ、急死、会社の若者に口説かれて、社長を引き受ける。しかし、会社は倒産、多額の負債を背負うことになる。


 奥さんからは勝手にやったこととなじられ、離婚の危機になる。どうにもならず、生まれ故郷の盛岡に帰り、高校時代の同級生のやっているNPOの事業を手伝うことになる。今迄の経歴などを卒業し、新たに自立を目指す事で映画は終わる。


 「終わった人」が過去を引きずりながら生きていくと、周りに波風を立てることになる。「求めない、期待しない、奢らない、こだわらない」という高峰秀子(女優、故人)流の生き方が求められているようだ。それでも、私は週二日の外来診療をしている。今のところは周りが気遣いして「助かっています」と言ってくれるので、素直に受けとっている。しかし、本当に「老害」になった時、率直に言ってくれる後輩を作っておこうと思う。


 今までやってきた事を全てやめてしまうわけではないが、可能な限り譲ってしまった。時間が空いたので、小さな農園を作り、花や野菜を育てている。今はトマト、ナスが取れる、ブルーベリーの熟れたのを朝収穫すると結構美味しい。今年はブドウが3房なっている。食べられるようになってくれるか楽しみだ。こんな言うと、皆さん長続きはすまいと思われるようだ、そう言われることが多い、そうかもしれない。しかし今の私には草取りも、花が咲く、作物が実る、いずれも楽しく心落ち着く時間だ!!



平成30年7月4日

国立病院機構指宿医療センター 総合内科
 中 村 一 彦

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